中学受験を希望する子どもの心理は、多様な要因が絡み合っています。
一般的に、小学生の年齢では自ら進んで受験を望むケースは少なく、親の意向や周囲の影響が大きく関与しています。
そのため、「中学受験は親の受験」と表現されることもあります。
中学受験に対する子どもの心理的側面にはどんなものがある?
受験が近づくにつれ、不安や緊張が大きくなっていくもの。
これは中学受験に限らず、高校受験や大学受験に関しても同様のことがいえますよね。
親御さんの中にも、こうした経験がある方も多いのではないでしょうか?
プレッシャーと不安
受験に対する親や周囲の期待から、「合格しなければならない」というプレッシャーや、「失敗したらどうしよう」という不安感を抱くことがあります。
自己評価と自信の欠如
受験勉強の過程で、自分の能力に疑念を持ち、「本当に合格できるのか?」と自信を喪失することがあります。
ストレスと疲労
長期間の受験勉強は、子どもにとって大きなストレスとなり、心身の疲労が蓄積しやすいです。
誰が主導?親と子の意思の割合はどんな感じ?
具体的な統計データは限られていますが、中学受験は親の意向が強く反映される傾向があります。
一方で、子ども自身が受験を望む場合もあり、その場合は子どもの主体性が尊重されます。
因みに、筆者の周りでは子ども自身が中学受験をしたいと考えているケースがほとんどで、ご両親の意向で中学受験をさせると言ったケースが見られません。
地域や小学校の環境により大きく異なるかも知れません。
まとめ
一般的に考えられている中学受験においては、親の意向が大きく影響することが多いです。
もしそうであれば、子どもの心理的負担や意欲を考慮し、親子で十分に話し合うことが重要です。
子どもの意思や適性を尊重し、無理のない受験計画を立てることが、成功と健全な成長につながります。
やりたいことを学べる学校に入学するのが一番なのかな、と考えます。
中学受験の試験内容とは?
中学受験の試験内容は学校によって異なりますが、一般的には以下のような科目が出題されます。
① 主要4科目型(国語・算数・理科・社会)
多くの私立・国立中学が採用している形式。
科目ごとの特徴は以下の通り。
国語
- 読解問題(物語・説明文・論説文)
- 漢字・語彙・文法
- 記述問題(自分の考えを述べるものが増えている)
- 物語文では心情理解、説明文では要点把握がカギ
対策ポイント
- 読書習慣をつける
- 説明文や論説文にも慣れる(新聞の子ども向け記事なども活用)
- 記述問題の練習をする
算数
- 計算問題
- 文章題(比や割合、速さ、場合の数など)
- 図形問題(立体・平面図形の面積や体積)
- 思考力を問う応用問題
対策ポイント
- 計算スピードと正確性を高める
- 文章問題をしっかり読んで考える力をつける
- 中学受験特有の難問に慣れる
理科
- 生物(動物・植物の分類や生態)
- 物理(電気・力・光・音など)
- 化学(水溶液・気体の性質・燃焼)
- 地学(天体・地層・気象)
- 実験・観察の考察問題
対策ポイント
- 実験や観察の結果を論理的に考える練習
- 暗記だけでなく、原理を理解する
- 図やグラフを読み取る力をつける
社会
- 地理(都道府県・気候・産業など)
- 歴史(旧石器時代から現代まで)
- 公民(日本国憲法・政治・経済の基礎)
- 時事問題(最近のニュースや国際情勢)
対策ポイント
- 地理は地図を見ながら学ぶ
- 歴史は流れを理解しながら覚える(ストーリーで理解)
- 時事問題は新聞やニュース番組を活用
② 2科目型(国語・算数)
一部の中学では、国語・算数の2科目のみで受験できる。
私立・国立の学校でも、帰国子女枠や特定コースでは2科目受験が可能な場合も。
③ 適性検査型(公立中高一貫校)
公立中高一貫校の試験は「適性検査」と呼ばれる独自の試験方式を採用。
知識だけでなく、思考力・表現力・論理的思考を重視。
試験の特徴
- 文章読解・要約力が問われる
- 理科・社会の知識を活用した総合問題
- 計算力やグラフ・表の読み取り
- 作文や記述問題が多い
対策ポイント
- 普段からニュースや新聞を読んで、考える力を養う
- 記述問題の練習をする
- 本質的な理解を重視し、暗記だけに頼らない
いつから受験勉強を始めるべきか?
中学受験の勉強を始める時期は、志望校のレベルや子どもの学力によって異なります。
① 4年生(小学3年の終わり~4年生)から始める
- 最も一般的な開始時期。
- 基礎をしっかり固める期間。
- 受験塾(四谷大塚・SAPIX・日能研など)に通い始める子も多い。
この時期にやること
- 計算力・読解力を鍛える
- 勉強の習慣をつける
- 塾に通う場合は「塾の勉強リズム」に慣れる
② 5年生(小学4年の終わり~5年生)から始める
- 本格的に受験勉強を始める時期。
- 志望校に向けた対策が始まる。
- 塾のカリキュラムが難しくなる。
この時期にやること
- 基本的な学習内容をマスター
- 難しい問題に挑戦し始める
- 模試を受けて自分の立ち位置を知る
③ 6年生(小学5年の終わり~6年生)から始める
- スタートが遅めなので、短期集中で取り組む必要がある。
- 志望校の傾向に合わせた勉強が必要。
- 塾に入る場合、特別講習(夏期講習・冬期講習)を活用。
この時期にやること
- 過去問演習をしながら、時間配分の練習
- 苦手分野を重点的に復習
- 模試を受けて、本番に向けたシミュレーション
まとめ
- 中学受験の試験内容
- 4科目型(国語・算数・理科・社会)が一般的。
- 2科目型(国語・算数)や適性検査型(公立中高一貫校)もある。
- 記述・思考力を問う問題が増加傾向。
- 勉強を始める学年
- 小4から始めるのが一般的。
- 小5からでも間に合うが、遅れを取り戻す努力が必要。
- 小6から始める場合は短期集中で対策が必要。
中学受験は長期戦ですが、早めに準備を始め、無理のないペースで学習を進めることが成功のカギです!
最後に
一般的に総合した情報と見解になります。
全く異なる受験内容の場合もありますので、どのような受験科目があるのかは、志望の学校のHP等で確認してください。