小学生の子どもが「勉強が嫌い」と言い始めると、親としては心配になりますよね。
なぜ勉強が嫌いになってしまうのか、その原因を理解し、そうならないための対策を知ることで、子どもが前向きに学ぶ環境を作ることができます。
今回は、子どもが勉強嫌いになってしまう原因と、親ができることの例をまとめてみます。
小学生が勉強嫌いになる5つの主な原因
① 勉強が「つまらない」と感じる
- 学校の授業が単調で興味を持てない
- 自分にとって意味のあることだと感じられない
- ただ「覚えるだけ」「やらされるだけ」と思ってしまう
新一年生で小学校に入学した当初は勉強が楽しみと思っていた我が子ですが、今では勉強が大嫌い。
そんなこと、よくあります。
勉強が自分にとって、興味のある内容じゃないと、どうしてもつまらないと感じてしまうのは、子どもも大人も同じことですよね。
親ができること
「なぜ学ぶのか?」を一緒に考える
→ 例えば、算数なら「買い物で計算できるようになるよ」、国語なら「面白い本がスラスラ読めるようになるよ」と具体的に伝える。
興味のあるものと関連づける
→ 恐竜好きなら「恐竜の図鑑を読もう」、ゲーム好きなら「ゲームを作るにはプログラミングや数学が大事」と伝える。
② 勉強が「難しすぎる」と感じる
- 授業についていけない、理解できない
- 問題を解くのに時間がかかり、イヤになってしまう
- 「どうせ自分には無理」と思ってしまう
小学校で学ぶにつれ、どうしても児童の勉強に関する能力的なものに差が出てしまうもの。
勉強が難しいと感じてしまうと、途中で嫌になってしまう例も多いと思います。
親ができること
子どものペースに合わせた学習をする
→ 「どこでつまずいているのか」を確認し、基礎からやり直す。
簡単にできる問題からスタートする
→ 最初に「解けた!」という成功体験を積むことで、少しずつ自信をつける。
③ 叱られることが多い
- 「なんでこんな問題もできないの?」と怒られる
- 「ちゃんと勉強しなさい!」と強制される
- できたことより、できなかったことばかり指摘される
特に親が怒る例が多いのが、何度教えても理解してくれないと言う状況です。
これに関しては、親が大人として対応しなければ解決することが出来ません。
親ができること
「ほめること」を意識する
→ 例:「計算が早くなったね!」、「字がきれいに書けたね!」
努力したことを認める
→ 100点を取ることだけが大事なのではなく、「毎日コツコツ頑張ったね」とプロセスを評価する。
叱るのではなく、励ます
→ 例:「間違えたところは、次はできるようにしよう!」
④ 勉強する環境が整っていない
- テレビやゲームが近くにあり、誘惑が多い
- 勉強する机が散らかっている
- 家族がうるさく、集中できない
勉強すると言う事がどういうことか、理解していない親もいます。
まずは環境を整えて上げることが大切です。
親ができること
学習に適した環境を整える
→ テレビやゲームは勉強の時間はオフにする、机の上を整理する。
「一緒に勉強する」習慣を作る
→ 親が読書や仕事をする時間をつくると、子どもも自然と「学ぶ時間」と感じやすい。
⑤ 友達や兄弟と比較される
- 「○○ちゃんはできるのに、なんであなたはできないの?」と言われる
- 兄弟姉妹と比べられてプレッシャーを感じる
- 自分なりに頑張っているのに認めてもらえない
「お兄ちゃんはできたのに、あなたは何でできないの?」と兄弟を比較する親も多いです。
同一人物ではないですから、得意不得意はそれぞれ違うと言う事を理解すべきです。
親ができること
「あなたはあなたのペースでいい」と伝える
→ 「お兄ちゃんはお兄ちゃん、あなたはあなた」と比べずに個性を尊重する。
「昨日の自分」と比べるようにする
→ 「昨日より計算が早くなったね!」と、過去の自分と比較することで成長を実感させる。
親ができる「勉強を好きにさせる方法」
1. 勉強=楽しいものと感じさせる
「勉強はつまらない」と思わせないために、楽しさをプラスする工夫をしましょう。
- ゲーム感覚で取り組む(タイマーを使って競争する、クイズ形式にする)
- ご褒美を用意する(1週間頑張ったら好きな本を買う、好きなことをする時間を作る)
- 「勉強すること」でできることを増やす(手紙を書く、計算でお釣りを計算する)
2. 「勉強しなさい!」ではなく、勉強しやすい環境を作る
- リビング学習を取り入れる(低学年は親がそばにいると集中しやすい)
- 短時間×回数を増やす(30分×2回のほうが、1時間ぶっ続けより効果的)
- 親も一緒に勉強する(親が本を読んだり調べ物をする姿を見せる)
3. 「やらされる勉強」ではなく、「自分でやりたくなる勉強」へ
- 子どもが興味を持つ分野から広げる
→ 恐竜好きなら、図鑑を読んで漢字を覚える、宇宙好きなら星の計算をする。 - 学校の授業以外の学びを取り入れる
→ 博物館に行く、料理で計量する、旅行先で地図を読む。
まとめ
小学生が勉強嫌いになる原因
- つまらないと感じる → 興味と結びつける
- 難しすぎると感じる → 簡単な問題から始める
- 叱られることが多い → ほめて自信をつけさせる
- 環境が整っていない → 勉強しやすい空間を作る
- 比較されてプレッシャーを感じる → 過去の自分と比べる
親ができること
- 楽しさをプラスする(ゲーム感覚・ご褒美)
- 「勉強しなさい!」ではなく環境づくりを工夫する
- 子どもの興味を引き出し、学ぶことを好きにさせる
勉強は「強制」ではなく、「学ぶって楽しい!」と思えるような経験が大切です。
親が少し意識を変えるだけで、子どもは自然と学ぶことに前向きになっていきますよ!