小学生の学習方法

小学生のお子さんに「勉強する意味がわからない」と言われた時の答え方の例

小学生のお子さんに「勉強する意味がわからない」と言われたらどう答える?

お子さんが「なんで勉強しなきゃいけないの?」と聞いてきたとき、親としてどのように答えたらよいのか迷うこともあると思います。

実は、この問いにしっかり向き合うことが、子どもの学ぶ意欲を育てる第一歩になります。

今回は、なぜ勉強しなくてはいけないのか、その意味について解説します。

勉強する意味は、人によって様々です。

以下の内容が通じないお子さんもいると思いますが、参考にしていただければと思います。

1. 「未来の可能性を広げるため」

勉強することによって、子どもは「できること」が増えていきます。

将来、何になりたいかがまだ決まっていないお子さんも多いですが、今勉強しておくことで「選択肢」が広がります。

例えば、お医者さんになりたいなら理科や数学、ゲームクリエイターになりたいならプログラミングやデザインの知識が必要です。

でも、それに気づいたときに「勉強してこなかったから無理だ」とならないように、今から基礎を身につけておくことが大切です。

2. 「社会で生きていくための力をつける」

学校での勉強は、ただテストの点を取るためではありません。

読み書きや計算ができることで、大人になったときに仕事をしたり、生活をしたりするうえで困らなくなります。

例えば、買い物のときに正しい金額を支払える、契約書を読んで内容を理解できる、といったことは生きていくうえで欠かせません。

勉強は、そのための準備をしているのです。

3. 「努力する習慣を身につける」

勉強には「自分で考える力」や「コツコツ取り組む力」が必要です。

これは、スポーツや習い事でも同じですが、何かを続けることで「頑張ればできるようになる」という経験を積むことができます。

将来、勉強以外のことでも「難しいことに挑戦する力」や「途中であきらめない力」が必要になります。

勉強を通じて、その土台を作ることができるのです。

4. 「すぐに役に立たなくても、後から価値がわかる」

「今、勉強しても意味がない」と思うかもしれません。

でも、大人になってから「もっと勉強しておけばよかった」と感じる人は少なくありません。

例えば、「英語なんて必要ない」と思っていたけど、仕事で海外と関わることになったときに「勉強しておけばよかった」と思うこともあります。

親が「勉強はあとで役に立つもの」と伝えてあげることが大切です。

「勉強しなさい!」ではなく、学ぶ楽しさを伝える

「勉強しなさい!」と言われると、子どもは反発してしまいます。

それよりも、「勉強するとこんなことができるようになるよ」と前向きな言葉で伝えましょう。

例えば、

✅ 漢字を覚えたら、好きな本がスラスラ読める!
✅ 計算ができると、お店でお釣りの計算ができる!
✅ 理科を学ぶと、宇宙や動物のことがもっと面白くなる!

こうした「学ぶことの楽しさ」を親が一緒に伝えていくことで、子どもも少しずつ勉強の意味を感じるようになります。

親ができること

  1. 勉強の楽しさを一緒に見つける
    ➡ 好きな本を読む、クイズ形式で遊ぶなど、勉強を身近に感じさせる。
  2. 「なぜ勉強するのか?」の答えを一緒に考える
    ➡「〇〇くんはどんなことが好き?」から会話を広げる。
  3. 努力する姿勢を見せる
    ➡ 親も何かにチャレンジする姿を見せることで、子どもも自然と努力の大切さを学ぶ。

最後に…

勉強の意味は、大人になってからわかることが多いものです。

でも、今「なんで勉強しなきゃいけないの?」と疑問に思っているお子さんに、少しでも「勉強って悪くないかも」と思わせることができたら、それが一歩前進です。

無理に勉強を押しつけるのではなく、「学ぶことは楽しい」と感じられる環境を作ってあげることが、親にできる最大のサポートです。

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